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リハビリ病院(大分市 井野辺病院)で「患者を守るための自由診療・自費ケアの導入支援」を実施しました。 - NEWS

リハビリ病院(大分市 井野辺病院)で「患者を守るための自由診療・自費ケアの導入支援」を実施しました。

2026年4月、地域中核のリハビリテーション病院である医療法人畏敬会 井野辺病院にて、「保険外『診療・ケア』の導入に向けた管理職研修 ―患者を守るための“現実的な選択肢”として―」を開催いたしました。

井野辺病院様は、日本発の軽度認知機能障害患者含む運転機能の評価、および運転技能支援を自動車教習所とも連携してリハビリスタッフらが実践し、独自の物理療法の機器(特許権取得含む)の開発と脳卒中後の麻痺の先駆的治療、などを実践してきた日本でも先駆的なリハビリテーション病院です。

本研修は、公的保険制度だけでは対応しきれない「制度の谷間」に置かれた患者様の現状を理解し、医療・ケアの専門家として、より満足度の高い選択肢を提案できる組織づくりを目的としました。

研修の背景と目的】

現代の医療・介護制度において、公的保険だけでは患者様の「生活の困りごと」すべてを解決できない場面が増えています。例えば、要介護認定に至らない軽度認知障害(MCI)の方へのリハビリや、制度上制限のある外出支援などがその一例です。 当院では、こうした「制度の谷間」に悩む患者様に対し、「保険診療を提供する人」にとどまらず「患者様の生活を守る人」として何ができるかを深く検討するため、本研修を実施いたしました。

【研修内容と学び】

講師は、弊社代表取締役社長の小林只(総合診療医、医療法学の専門家)と、弘前大学医学部附属病院の平野貴大先生(総合診療医、マネジメント研修講師)の2名により、丸一日、多角的な視点から講義と演習を行いました。

  • 制度の構造的理解: 保険診療と保険外診療(自由診療・自費ケア)の仕組みの違いや、法的ルールの遵守(医師法、薬機法、景表法など)について専門的な知見を深めました。自由診療=悪ではなく、保険診療ー自由診療、善ー悪 の四象限から冷静に全体像を把握するところから始まり、日本の法制度上として「保険診療」「自由診療」「自費ケア」を分類し、それぞれの枠組みで何ができるか、混合診療や制度違反にならないように「時間、場所、会計・財務、日時、カルテの『分離』の方法、同意書の取得方法」などをオリジナルフレームワークで整理しました。
  • 3つの判断軸: 保険外診療を検討する際の指針として、「1. ADL(日常生活動作)に影響しているか」「2. エビデンス(科学的根拠)水準は十分か」「3. 倫理的に持続可能か」というフレームワークを学びました。
  • グループワーク: サプリメント販売、高濃度ビタミンC点滴、自費リハビリ、運転技能の評価と支援、介護分野の外出支援など具体的なテーマについて、患者様へどのように説明し、納得感のある医療を提供すべきかロールプレイを通じた演習を行いました。

【今後の展望】

研修の最後には、管理職それぞれが「明日から変えられること」を共有し、患者様の価値観や優先度に寄り添った提案を行う決意を新たにしました。